2020/06/12
カタログはこうして作られる

エナクアムがお客様に商品をご提案するにあたり、欠かせないもの。
そのひとつが商品カタログ。これがないと始まらない、とても大切なものです。
だから、気合を入れて作るんだけど、これがもうなんというか…
とてつもない重労働でして…
作成は、春夏、秋冬とシーズン毎に新作を発表するのに合わせ、年に二回。
年々、体力の衰えを感じつつ、もはや、根性だけで撮影に臨んでいるチームエナクアムです。
表紙からは見えない、撮影の裏側
今でこそ、スタジオを借りて、モデルさんにお願いして、撮影をしているわたしたち。
でも、昔は違った。スタジオなんて借りられないから、
自転車のカゴにたくさんの商品を積んで撮影スポットを探す。
雰囲気のいいお店の軒先を拝借したり(これ、借景違いだな。笑。)
お茶しに入ったお店で撮影させてもらったり、
とにかく、どうやって撮影場所を確保するかが一番の課題。
おかげで、今でも街を歩く時は、
「あ。ここ撮影に使えそう」「この場所は表紙向きだな」とか、
そんなことばっかりチェックするのが癖になっています。

モデルはもちろん、自分たち。カメラマンも自分たち。
「顔、怖い…笑って!」
「姿勢っ!」
「動いてーーー」
何度やってもカチンコチン。へっぽこモデルが降臨する瞬間に何度立ち会ったことか。
それなのに、当の本人は表情もポージングもパーフェクトと思い込んでしまう謎…
脳内では颯爽と走れるのに、実際は足がもつれる運動会のお父さんと同じ現象です。(笑)
でもね、気が付くんです。写真を見て絶句するんです。想像とは別人の自分に。
お願い、フォトショ様!って何度叫んだことか!
その膨大な量の中から、奇跡の一枚を引っ張り出す作業は途方もない。
でも、たまに究極の一枚が見つかったりもして、
事務所にはいつもクスクス笑い声が響く、少しあったかい時間だったりもします。

何役でもこなす
今、撮影場所が変わって、モデルさんが来てくれて、カメラマンさんが助けてくれて、
昔の状況とは少し変わりました。
衣装を用意して(ただの私物だけど)スタイリングして、その横で撮影補助に入りつつ、
たまに自分たちもモデルに駆り出される、かと思えば、
“風が欲しい”の一言に扇風機を持って走り、てんやわんや。
終わるころには、スタッフ全員の魂が宙に漂っているという現象は、昔も今も変わりません。
こうして出来上がったカタログを片手に、いざ商談へ。
自分たちも登場するカタログを持って、自分たちで営業に行く。
なかなか面白い。でも、何役であろうと遂行するのがチームエナクアムの鉄則。
少数精鋭だものね。
もうすぐ、また、その時期がやってきます。
よし、がんばろう。
