2018/08/10
ネパールのヒト

ネパールのヒト
ネパール人はシャイな人が多いと思う。
もちろんそうじゃない人たちも大勢いるのだけど、シャイじゃないように見えても、
人前に出ると、子供のようにオドオドしたりする。
大の大人が何してるの!
そんな小さな声で発表しても聞こえないよ!
日本だったらこんな風に言われるだろう場面に良く出くわす。
私たちは、小学校の頃から、発表する練習をしてきた。
グループで研究した課題を発表したり、学芸会なんか舞台で踊ったりしてきた。
参観日には、みんな必死で手を上げて、答えを発表しようと頑張ったし、
運動会ではチーム力をいかして、組体操まで発表してきた。
そのお蔭かは知らないけど、社会人になると、大抵それなりにプレゼンはできるようになっている。
最初はビビッていても、何だかんだ卒なくこなしている気がする。
もちろんそれでも練習は必要だけど。
そんな教育を受けていないネパールの人たちは、やっぱりオドオドしている。
その様子が、何だかとてもかわいく感じるのだ。
だって日本でいうところのおっさん(すみません(・_・;))と言われる年齢の人たちが、
小さな声でオドオドしている様子はなかなか見れるもんじゃない。
とっても小さな声で、ぼそぼそ何か言ってる。
時々体をクネクネさせて。

眠らない人々
よくネパールってどんな国?って聞かれる。
いい国だよ、人がとっても優しいし、シャイなんだ。
って答えてる。
でも、私たち、実は、毎回悩まされていることがある。
それもかなり深刻に。
それは眠らないネパール人たち。
飛行機でネパールへ飛ぶとき、直行便がないから、どこかを経由していくことになる。
その経由地からカトマンズまでのフライトは、やっぱりネパール人が多くなる。
それは当たり前のことだ。
帰国する時も同じく、ネパールから経由地まではネパール人だらけになる。
ネパール人だらけの機内。
シャイなはずのネパール人。
フライト中、なぜか眠らない。
寝ないというか、喋る。とにかく喋っている。
夜便とか関係ない。
喋りたおしている。
しかもやたら大きな声で。
もちろん、眠っているネパール人もいる。
ゲームをしたり、映画を観てる人もいる。
でも毎回喋りたおすネパール人に必ず遭遇するのだ。
ここには、私たちが感じているシャイなネパール人はいない。

実はシャイじゃないかも・・・!?
そこで私たちはよくよく観察してみることにした。
彼らのことを。
人前ではシャイぶっている。
いや、間違いなくシャイにみえる。
彼らはあまり前に前には出てこない。
アラブ人のように「私!私!」と手を上げて突進してくる感じではない。
だけど、よくよくみると、意見を言わずに意見を通しているようにも見える。
主張しないんだけど、主張を通している。
飴ちゃんがあっても絶対欲しいって言わないんだけど、
飴持って行ってというと、全部持って行ってしまう感じだ。
これはネパールの村社会の影響なのだろうか。
まだまだカーストが残るネパールで、村の社会は絶対的だ。
みんな各カーストや村のルールの中で生きている。
この狭い社会で円滑に物事を進めるために、彼らが見に付けてきた生き方なのだろうか。
などと考えてみる。
しかし、大したことは無い。
ネパールの社会の事なんか深く考えても、外国人の私たちには到底分からないし、
日本人との違いを見つける意味もない。
ただ言えること、
それは
夜便の機内で、おしゃべりはほどほどに。
それだけだ。
それでも彼らはやっぱりちょっとシャイな気がするのだけど。